大分トリニータの練習風景(7日)は厳しさを増した。
大分スポーツ公園サッカー場での練習風景はいつもとちがうものだった。
いつもは冷静に見守るシャムスカ監督だが、この日は雰囲気が違った。
午前中、監督室で磐田戦を分析したシャムスカ監督は、午後に入りすぐ選手を集め、「勝利を挙げるため、すべての力を出し切ろう。」と一喝。
約2時間の練習の間ずっと大声で叫び続け、声もすこし枯れていた。
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「もう、後がない。残された道は勝利のみ。」この思いが監督を動かしていた。
シャムスカは磐田戦について「人生を懸けたゲーム。選手が集中してプレーを高めるように、モチベーションを高く練習させたい。」と話し、普段は行わないキツめのメニューを行う。
キャプテン高松もこの声に引っ張られ、「この順位は監督のせいじゃない。選手がもっと死に物狂いで頑張らないと。」と必死に練習に打ち込む姿が見れた。
いつもと違うのはもうひとつ。
沢田マルコス(45)に代わって、大分トリニータU―12監督であるリシャルドソン・マガリエンス(35)が監督の通訳として、ピッチに立っていた。
リシャルドソンの採用は、シャムスカの指名のようだ。
彼は、セレッソ大阪などで監督通訳の経験があるブラジル人。
沢田さんが体調不良のための一時的なものらしい。
以前、本当に監督との意思疎通が出来ているのか?という疑問があった。
それを受けてのフロントの配慮か。
シャムスカ監督は「通訳の件など、フロントにいくつか要求をした。フロントが自分をサポートしようという気持ちを感じる。」と語った。
「カメナチオ」と呼ばれた昨季の堅守を取り戻したいシャムスカ監督。
これまでの戦いの中のミスはもう二度とさせたくない、そんな思いから、
「きつい中でもボールを奪いにいくよう強化したかった。褒めることで選手に自信を持たせた。」と練習の意味を語った。
「1勝では何の解決にもならない。しかし、1勝しないと先はない。」と覚悟をあらわしたシャムスカ監督。
選手と監督がひとつの方向に向かって、必死に頑張っている姿はまさにチームが向上した証。結果は自然とついてくるであろう。
そして、この風景をみれば、我々サポーターは選手たちに対して、一言も文句を言ってはいけないと心から思う。
緊迫感と、ひとつに打ち込む力。
最悪の連敗だったが、それを力に変えていると実感した。
勝利は目の前だ!
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